久喜市では、市民の健康と幸せを実現するための施策が重要視されている。市議会で、成田 ルミ子氏が市民が考える健幸スポーツのリサーチの必要性について言及した。
2020年に宣言された「健幸・スポーツ都市」の実現から、数年が経過した。成田氏は、コロナ禍によって制約を受けていた市民活動が活発化している今、健幸スポーツの再定義や市民の声を積極的に反映させることの重要性を強調した。特に、2019年以降、市民が望むスポーツについての調査や意識調査が行われているのか疑問を呈し、市民の意向を反映したスポーツ事業の立ち上げを提案した。
続いて、成田氏は「喜びのまち久喜マラソン」の例を挙げ、参加者と運営側が一体となって創り上げるイベントの意義を語った。市民がさらに巻き込まれる形での事業推進が課題であり、学校周辺のコミュニティ協議会とも協力し、今後は中学生の参加を促進する姿勢が求められる。
また、鉄道上に設置された歩行者通路の老朽化と久喜駅東西連絡通路の設置についても言及された。成田氏は、跨線橋として生活道路が機能している現状を見直し、事故防止対策として補修を進めるべきだと指摘した。さらには、自由通路を設けた他市の例を参考にし、久喜市の東西連絡通路の必要性を訴え、早急な検討を促した。
一方、久喜駅東口の駐車スペースの利用状況についても問題提起がなされた。最近では短時間駐車の目的から長時間駐車が増え、交差点からの視認性を悪化させる一因となっている。地域住民からは、事故の危険性を懸念する声も上がっている。成田氏は、今後マンションが建設されることにも触れ、住民と利便性を守るための協議が必要であるとまとめた。