市議会での樋口智洋議員の質問により、市内の新幹線高架下と圏央道高架下の除草作業や道路の里親制度の推進についてさまざまな懸案が取り上げられた。特に高架下の雑草や雑木の繁茂が問題視され、地域住民からの要望にどう応えるかが焦点となっている。
樋口氏は新幹線高架下の雑草と雑木が繁茂し、近隣の田畑に悪影響を及ぼす事例を指摘した。特に備前堀川周辺では、笹なども生えている状況だ。市は現在、具体的な除草作業の計画をどのように進めているのかを問うた。さらに、JRに対して除草作業の要望をどのように伝えているのかも質問し、対応を求めた。
また、圏央道高架下でも同様の問題が発生している。高架下のフェンスから伸びる蔓や雑草が地域の耕作に影響を与え、トラクターやコンバインの作業中に困難を感じている耕作者からの声が寄せられている。このことからも市の除草作業が必要不可欠であると樋口氏は強調した。
加えて、樋口氏は道路の里親制度についても言及した。市が市道の清掃美化を推進するために取り入れた制度であり、住民団体との協力が求められている。今年の猛暑の影響で草木の成長が著しく、草刈り活動の重要性が増していると述べた。市民や企業に更なる協力を促すための具体的な取り組みが必要とされている。
道路の老朽化や修繕についても問題が提起された。樋口氏は、新幹線高架下の道路の劣化が進んでおり、特に下早見から南2丁目区間では危険な状態にあると訴えた。このため、道路の維持管理の重要性が再確認された。市道久喜7号線と市道久喜215号線の改良や拡幅工事についても、地域の要望に基づく今後の計画が求められている。
市ではこれらの対応について早急に検討を進めなければならない。さらなる地域の住民の安全・快適な生活環境の提供が期待されている。