久喜市議会において、教育委員会や財政担当部の責任が問われる場面があった。
猪股 和雄氏は、小中学校の防災設備の不備を指摘し、直ちに補修する必要性を強調した。特に防火シャッターや防火扉の不備などは法令違反の疑いがあるとの認識を示し、「火災時に命に関わる故障の補修をこれ以上先送りするのは許されない」と述べ、年度内に全ての不備を解消すべきだと訴えた。
また、パーキングパーミット「思いやり駐車場」の拡大についても言及。久喜市には127か所の協力施設があり、県の制度に吸収されない形での維持が求められる。埼玉県と比較しても、人口比では多数の設置がある点を評価し、今後さらに増加させる必要性を訴え、協力依頼を進めるべきと指摘した。
難病患者への外出支援については、昨年からの取り組みが評価されつつも、さらなる政治的判断が求められている。この中で、猪股氏は福祉タクシー券の対象を広げ、必要な方を一人も取り残さないことを重視する必要があると述べた。市の循環バスの無料乗車証への難病患者の対象拡大についても言及し、支援を拡大する方針を求めた。
ごみ出しが困難な方へのふれあい収集についても意見が交わされた。新年度から市に業務が移管され、スムーズな申し込みプロセスの確立が重要だと強調された。このルールの確認によって、共通の合意を得ておく必要があるとの考えが示された。
さらに、男性の悩み相談の必要性についても指摘があった。特に自殺者の7割が男性であることから、相談の場を設けるべきとし、社会的支援の重要性を訴えた。
また、児童生徒が学校給食を安心して食べられる環境整備には、給食費の軽減や無償化についての政治的判断が求められている。この中で、アレルギー食材に対する対応も議論され、個別対応が求められていることが指摘された。猪股氏は、個別の除去食の提供を求め、その実現のための調整が必要だとの認識を示した。