市の議会では、就職氷河期世代の支援を巡り、丹野郁夫氏が質問を行った。
この世代は、バブル経済崩壊後の厳しい雇用市場の影響で、希望する職を得られず非正規雇用を余儀なくされ、多くの方が所得の低さと社会保障の不安を抱えている。政府は、6月に発表した「就職氷河期世代支援プログラム」により、30万人を正規雇用に転換する目標を掲げており、丹野氏は市の位置付けを問うた。
丹野氏は、引きこもり人口が増加している中で、特に就職氷河期世代が中心となる影響にも言及し、引きこもり支援政策の充実も求めた。市における具体的な取り組みとして、就職氷河期世代の応募状況や加えて一般事務などの職種でも対象年齢を引き上げることについて尋ねた。
次に、防災行政無線について、丹野氏はその精度向上の課題を挙げた。市のデジタル化更新事業の進捗を確認し、音声の聞き取りやすさ、音量の調整について、地域住民の意見を反映させる重要性を強調した。
また、公の施設であるJR東鷲宮駅周辺のバリアフリー化に関して、丹野氏はロータリーの改修計画や周辺施設の誘致について市の考えを問うた。駅の利便性向上に向けた一連の取り組みが市民の日常に資することを期待している。
市役所の敷地内にはコンビニの設置も提案され、多くの市民が利用しやすい環境を構築することが求められている。最後に、超高齢社会に伴い、区長不在地域の問題提起も行われ、区長が立てられない地域への市の具体的な対応方針を明確にすべきと訴えた。