久喜市の市政に関する重要な質問が取り上げられ、様々な意見が交わされた。
丹野 郁夫市議員は、久喜市公共施設個別施設計画検討委員会が提出した計画(案)に基づいて、市立中央幼稚園の将来ビジョンについて質問した。この計画では、2022年度に新入園児の募集を停止し、2025年度に栗橋幼稚園と統合することが明示されている。保護者からは活動停止に対し「性急すぎる」との反発があり、署名活動も展開された。丹野市議員は、行政は市民の福祉を第一に考えるべきと強調し、教育現場への理解を求めた。
続いて、丹野氏は市職員に対するモチベーション向上について触れた。新型コロナウイルス感染症の影響を受け、在宅勤務が難しい職員には、時差出勤や分散勤務が推奨されている。丹野氏は職員の質ややる気が市民サービスに直結するため、適切な人財育成とともに、労働環境の整備が必要と述べた。また、久喜市のラスパイレス指数が県内で最下位であることに触れ、市の方針についても質問した。これに対して市長は、「職員は紛れもない人材であり、彼らの育成についての強い決意を示すべき」との考えを示した。
さらに、丹野氏はコロナ禍で活動を続ける地域の高齢者団体に対し、感染症対策の支援の必要性を訴えた。高齢者の健康を守るためには、地域社会との触れ合いが欠かせない。そこで、支援金や感染防止用品の提供を求めた。
最後に、都市計画道路に関する意見も上がった。丹野氏は、加須市境における道路整備の重要性を指摘し、交通量の増加による通行の危険性を訴えた。迅速な協議と計画実施を求める意見が明確に表現され、市の見解を質した。これらの質問は、市の将来的な道路網整備に大きな影響を与える可能性があり、市民生活の質向上に寄与することが期待される。