久喜市の市政に関する質問が行われ、重要なテーマが浮上した。
この日は渡辺昌代氏が様々な問題提起を行った。まず、小中学校の体育館のクーラー設置を巡り、今年の異常な暑さが子どもたちの命に関わる可能性があると警鐘を鳴らした。氏は、教育委員会に対し、具体的な対策を問うた。その中で、昨年クーラーを設置した蕨市の事例を引き合いに出し、久喜市でも同様の対応を促した。
また、仏供田落としの浚渫の遅延についても意見を述べた。氏は、街中を通る落とし堀の管理が不十分であることを指摘し、計画的な浚渫の必要性を強調した。さらに、今年度の浚渫計画について具体的な進捗を求めた。
次に、菖蒲中学校と菖蒲南中学校の統合に伴うスクールバス運行について疑問を呈した。特に、夏期・冬期の部活動でもバスを運行すべきだとの考えを示し、その理由を問うことにより、生徒の安全と健康を優先する必要性を強調した。
子ども医療費の無償化についても言及し、18歳までの拡大が求められる状況を説明した。県内には無償化を実施している自治体が増えており、久喜市も取り残されないための対策を急ぐ必要があるとした。
さらに、地域の観光名所である菖蒲城趾あやめ園の管理状況に対する不満も表明された。昨年と今年の管理状態が悪化していることを取り上げ、対策の見直しを求めた。最後に、公共交通の改善、特に高齢者に配慮した施策を求める声も聞かれた。市民の移動手段を確保することの重要性が強調され、今後の公共交通政策への期待が寄せられた。