令和3年9月30日、久喜市議会は第31日定例会を開催し、議事日程として各委員長の報告や議員提出議案に対する質疑を行った。特に重要なテーマは、再生可能エネルギー主力電源化に関する意見書に対する質疑および討論であった。
議長の春山千明議員は、出席議員が27名であることを確認し、開会を宣告した。各委員長の報告が続き、その中で特に総務財政市民常任委員会の聴取が目を引いた。丹野郁夫委員長は、議案第82号として久喜市個人番号の利用に関する条例改正についで、同議案の審議のために行なった質疑結果について報告した。
続いて討論に入ると、意見第9号「再生可能エネルギー主力電源化の実現を求める意見書」についての賛否が分かれ、多くの議員が発言。賛成の立場からは川辺美信議員が発言し、件の意見書が環境問題に対する重要な一歩であるとの認識を強調した。一方、反対意見も強く、鈴木松蔵議員は「再生可能エネルギーのみへの依存は無謀であり、安定供給の観点から見ても不安を残すものである」と述べた。また、意見第12号「重症者以外は原則自宅療養」とする政府の方針の撤回を求める意見書に賛成する発言もあり、急速に変化する医療環境に対する懸念も示された。
その後は、各議案による質疑が続けられた。特に国民健康保険や介護保険特別会計に対する質疑では、制度の持続可能性や精神的健康への支援が重視された。議員からは、国や県に対する要望も相次いだが、具体的な改善策が打ち出されることを期待する声が多く見られた。
最終的には、議会運営委員会報告に移行し、閉会中の継続審査や次期会期日程の報告がなされ、議長は今後の更なる努力を呼びかけた。議事は順調に運び、令和3年9月定例会は議論を深めるところとなった。