久喜市議会は、令和2年6月18日に定例会を開催し、様々な市政に関する質疑が行われた。主要議題には喫煙所の取り扱いや禁煙教育、地域の健康危機対策が該当した。
最初に、久喜駅前の喫煙所についての議論が巻き起こった。猪股和雄議員は、現行の喫煙所の運営に対し強い批判を示し、「再開された喫煙所は密な状態を招く可能性がある。撤去すべきである」と提案した。環境経済部長は、「再開にあたっては感染防止策を講じているが、状況を注視する必要がある」と応じた。一方で、議員の要望により、喫煙所の位置を移す検討も進められる方針が示された。
次に、禁煙教育の強化についても問われ、園部茂雄議員から尿中コチニン検査を行うべきとの意見が提出された。久喜市でもその有効性が認められる中、教育部長は「今後の調査結果を踏まえた上で、実施を検討していく」と発言した。県内の実践事例を参考にして、その効果を最大化させる意義が語られた。
また、地域防災計画において健康危機・感染症対策の位置付けの必要性についても意見が交わされた。市長は、「新型コロナウイルス感染症の経験より、地域防災計画の検証と見直しが必要と認識している」と述べた。
さらに、北葛北地域におけるPCR検査センターの開設についても議論が展開された。市民からは情報不足という不満が聞かれ、医療機関と連携を強化する必要性が指摘された。