久喜市の市政会議において、貴志信智氏が市営住宅を含むさまざまな問題を提起した。
市営住宅に関して、特に柳島団地と松永団地の老朽化が問題視されている。貴志氏は「市営住宅の在り方を決定する時期が来た」とし、松永団地の維持期間を明示すべきと述べた。耐用年数や耐震性に関する見解も求められた。さらに柳島団地については、維持可能な期間や改築時のコスト、家賃の見通しなども明らかにする必要があるとした。
また、公共施設の再編についても言及された。減少する人口に対し「選択と集中」の観点から、コミュニティセンターと公民館の機能重複を指摘した。公民館の位置づけを見直し、自由な活用が可能な施設へと改変すべきとの考えが示された。さらに、指定管理者制度の導入によって、運営効率を高めることを提案した。
ネーミングライツ事業の充実についても、貴志氏は「他自治体の成功事例を見て、積極的な取り組みが必要」と述べた。命名権料の特定財源化などを通じて、市の財政が改善される可能性を示唆した。
受動喫煙防止策では、具体的な対策の必要性が強調された。特に、久喜駅の喫煙所に関して、未だに改善策が示されていない現状を憂慮する声が上がった。厚生労働省の指針に沿った施設の改修や、周知徹底の計画が求められた。
また、久喜北小学校と本町小学校の統合に向けた意向調査の実施を促し、グラーテス青葉公園球場の改修に伴う施設整備も提案された。これらの施策が実現することで、地域住民の生活の質向上が期待されている。