久喜市議会において、さまざまな市政に関する質問が取り上げられた。
本議会では、特にSDGs(持続可能な開発目標)の取り組みについての意見が強調された。斉藤広子氏は、久喜市が進めるSDGs推進について具体的な例を挙げながら提案を行った。例えば、栗橋西小学校がSDGsの実現を目指す研究を行っており、これを市内全体の小中学校に広げることが望ましいと述べた。市長は、自身の見解として、地域内での取り組みを強化していく意向を示した。
また、斉藤氏はSDGsを取り入れた自治基本条例の重要性を指摘し、「久喜市SDGs推進方針」を策定し、全ステークホルダーと連携すべきだと訴えた。市の現在の取り組みや今後の展望について具体的に示すことで、皆が参加しやすくなるとの考えを述べた。
次に、新たなごみ処理施設と公園の一体整備についての質問も行われた。市は令和6年度の稼働を目指し、両施設の一体整備を進めている。斉藤氏は、この取り組みが地域の賑わいを創出する重要な機会であると述べ、今後の進捗を市職員から尋ねた。市からの回答として、進行中のプロジェクトチームが効果的であると確認された。
最後に、高次脳機能障がいの支援について質問が行われた。斉藤氏は、脳卒中などによる高次脳機能障がいの実態把握と支援策の必要性を強調。現状の把握と対応策の具体化を求め、市は地域包括支援センターとの連携強化を考慮すべきであると示唆した。この障がいは見えにくい問題であるため、適切な支援体制の整備が求められている。
市長は一連の質問に対し、地域住民と一緒になってSDGsの理念を実現し、活気ある地域づくりを進めるとの決意を表明した。今後も議会にこうした重要課題が取り上げられることが期待されている。