令和2年11月24日に行われた久喜市議会の定例会では、地域の重要な課題が報告され、意見が交わされた。特に、圏央道対策特別委員会の中間報告が注目を集めたため、その内容について詳述する。
圏央道対策特別委員会委員長の岡崎克巳議員は、10月29日に委員会を開催したと述べ、その中でスマートインターチェンジの設置に向けた進捗状況を説明した。委員会では、国や近隣自治体との協議経過に関する情報が共有され、今後の必要な検討事項についても意見が出された。
特に、委員からは側道の橋の整備について関心が寄せられた。岡崎克巳議員は「市の総合振興計画や都市計画マスタープランでスマートインターチェンジの整備を明確に記載する必要がある」と強調した。これにより、議会側からも早急な見直しを求める意見が多数上がった。
次に、所管事務調査委員長報告が行われた。福祉健康常任委員会の新井兼議員が報告したところによると、鷲宮中央学童クラブの利用状況が定員の88人に対し、60人を大幅に超えることから、環境改善が急務であるとの指摘があった。
こうした問題に対処するため、議会は砂原小学校敷地内に第2クラブの施設整備を行う予算を審議・可決した。この取り組みは、今後の学童保育の現場において重要となる。
議会運営委員長の柿沼繁男議員によると、今定例会には市長提出議案が20件あり、その中には予算の補正や規制の見直しに関する内容が含まれている。討議の中で市長の梅田修一氏は「新型コロナウイルス感染症の影響を考慮し、柔軟な対応が求められています」と述べ、議員に理解と協力を求めた。