令和4年の定例会において、久喜市の防災力強化や学校図書館の充実について、重要な議題が上がった。シンポジウムでは、特に防災に関する問題が中心に取り上げられた。
山田 正義氏は、本市の防災において地域住民一人一人が防災意識を持つことの重要性を指摘した。昨年の議会でも提案した防災士資格取得の助成について、この取り組みが自主防災組織や訓練の活性化につながるとの見解を示した。さらに、上尾市が設立した「上尾市防災士協議会」のような組織を本市にも立ち上げるべきだと訴えた。
また、学校図書館の充実も重要な課題に浮上した。山田氏は、文部科学省の「学校図書館図書整備等5か年計画」に基づいて、本市の図書館標準、更新状況、新聞配備についての現状を明らかにする必要があると述べた。特に、小中学校における教育の質を向上させるためには、学校図書館の役割を見直すことが不可欠であると強調した。
さらに、沼井公園のシロサギの巣対策についても質問があり、親鳥や雛の存在が引き起こす悪臭や環境への影響について市の対応が求められた。具体的には、シロサギの集団営巣の理由や事前対策、清掃の方法について市として明確な回答を示すべきだとの意見があった。
最後に、道路整備と安全対策についての懸念が表明された。市道栗橋434号線と425号線の交差点での事故が多発していることから、路面表示の再設置や反射鏡の増設、一時停止の位置変更など、具体的な対策が必要とされた。このような一連の提案は、地域の安全確保に向けて行政がどう取り組むかが問われている。