久喜市議会での市政に関する質問が注目を集めている。特に田村栄子氏が提起した新栗橋行政センターおよびコミュニティセンターの建設に関する問題は、地域住民の強い関心を呼んでいる。
田村氏は、栗橋行政センターが旧栗橋町役場を利用しているが、建設年が1972年で52年が経過したと指摘した。このため、新しい複合拠点施設「栗橋市民プラザ」の早期建設が求められていた。しかし、現状では建設場所や時期が未定のままである。さらに、新栗橋行政センターの建設場所についても、いまだ決定には至っていないと述べた。
また、コミュニティセンターについても、利根川堤防上に設置される集会室をコミセンと見なすのは現実的でないとし、利便性が高い中心地に建設すべきだと主張した。これは住民の日常生活に大きな影響を与えるもので、コミュニティ活動をスムーズに行うためには重要な要素とされている。
さらに、学習用端末タブレットの扱いについても問題提起した。急速なデジタル化が進む中、タブレットの配布に際して適切な取り扱い指導が不十分であるとの認識が示され、故障や修繕費用の負担が自治体にとって新たな課題となっていることも指摘された。田村氏は、具体的な修繕の責任や保険の加入状況について詳細を尋ねた。
高齢社会への交通手段の取り組みについては、地域全体を対象にした循環バスの導入を求める声が上がっており、栗橋地区からの導入が急務であると強調した。市全体の交通計画は令和6年度中に策定予定であるため、その進捗も期待されている。
加えて、災害時の通信手段や情報伝達対策についても重要性が増しており、防災行政無線の機能が失われた場合の代替手段についても質問がなされ、この問題への対策が問われている。