本市議会において、市民サービス向上のための多岐にわたる質問が提出され、特に敬老祝い金や市内循環バスの運営に関しての意見が多数寄せられた。
盛永圭子議員は、敬老祝い金の贈呈方法に着目した。敬老祝い金は、満88歳に5,000円、満99歳に1万円、100歳以上には3万円の商品券として贈られるが、商工会に加入している店舗が少ない菖蒲地区の特性を踏まえれば、この施策の意義は薄れると指摘した。「なぜ現金ではなく商品券を贈るのか」と問うた盛永議員は、その理由について市の考えを求めた。
さらには、他市での商品券贈与の実態と77歳の祝い金をタオルに変更した理由についても疑問を呈した。敬老祝いの施策は多くの高齢者に影響を与えるため、透明性や理解が求められていると強調する。
また、圏央道整備に伴う側道の不足についても言及。菖蒲地区で4か所の橋がない現状に対し、「今後市としてどのように考えるのか」と市の見解を求めた。この発言により、インフラ整備の重要性が一層注目された。
文化祭については、小・中学生の作品展示を称えつつも、児童や家族への周知が不足している点を指摘。展示知られないことで盛り上がりに欠ける文化祭の実情を明らかにした。また、県道12号栢間小学校入口交差点における交通安全の問題も提起。「事故が起きてからでは遅い」として、さらなる対策が必要であるとの認識を示した。
市内循環バスの運営に関しては、利益面や乗車率などの具体的な質問が挙がり、特に高齢者向けの交通服務が不十分であることへの懸念が強調された。盛永議員は、市長が掲げた「交通不便地域をなくす」という公約と現在の市バス運行の実情との乖離を指摘し、より広範囲な運行の必要性を訴えた。市民ニーズに応えるため、行政の姿勢が問われる場面となった。