田中勝議員は、市道菖蒲10号線の安全対策についての改善を求めた。この道路は新堀の物見塚住宅団地内を南北に縦断し、距離は約500メートルである。議員は「道幅が狭く交通量が多く、特に大型車の通行には危険が伴う」と指摘し、過去に取り組みが何度も試みられてきた経緯を述べた。
議員は、かつての取り組みの中で市街化編入や都市下水道整備の方向性について、円滑に進んでいるものの、八束物見塚線の道路計画の遅れに問題を感じているとして、「当局の不手際により、同じ地域内で恩恵を受ける者とそうでない者が生じるのは極めて遺憾」とコメントした。
これに対する市の答弁は、「都市計画道路の整備と合わせて行うことが望ましい」というものであった。しかし、議員はその遅れが市民の安全を脅かすと強調し、ゾーン30の指定について再考するよう求めた。
具体的には「市道菖蒲10号線を生活道路としての指定区域に含めることが、地元の人々の願いである」と述べた。市の見解を求めつつ、改善策の早期実施を強く訴えた。
また、集落間のアクセスの充実についても触れ、特に市道菖蒲2447号線と2349号線の改善が必要であるとした。この問題について、市道2447号線は改善されたものの、同2349号線は未だ舗装には至らず、依然として課題が残る状況だ。
さらに、集落内の空き家対策についても言及した。過去に空き家問題への取り組みが行われたが所有者が不在であるため進展は見られない。議員は、「所有者が条例違反を犯している場合、行政の対応が不十分である」とし、具体的な対策を求めた。
最後に河原井川棚地区の不法残土問題や水流改善についても取り上げられ、現状の問題点を改めて指摘した。市の対応を待つ市民からは、講じられるべき対策の迅速な実行が期待されている。議員の意見は各方面から注目を集め、市の責任ある対応が求められている。