久喜市の市政に関する重要な議論が交わされた。
猪股和雄氏(市議)が提案した幾つかの改善策が、参加議員から注目を集めた。主な内容は、久喜駅東西口広場の喫煙場所の早期改善、市役所の電話交換業務の一本化、災害時の要援護者への対応などである。また、特に環境問題として公共施設に設置されている自動販売機からのペットボトル撤廃も重要な議題に挙げられた。
猪股氏は、久喜駅東西口広場の喫煙場所に関し、受動喫煙を防ぐための改善策を早急に決定すべきだと強調し、「気候変動に配慮した取り組みとして、喫煙場所の明確な方針策定が求められる」と述べた。さらに、「半年も経過しているにもかかわらず、改善方針が決まらないのは行政の怠慢だ」と指摘した。特に健康増進法を踏まえた責任を果たすべきであると訴えた。
続けて、久喜市役所の各部署における電話交換の一本化についても問題視した。電話対応に関する市民の不満を示し、「電話交換業務を本庁舎で一本化することで、市民の利便性向上が図れる」と提案した。具体的な改善策として、システム変更やマニュアルの見直しを挙げ、「市民が利用しやすい環境作りが不可欠である」と訴えた。
また、災害時における「要援護者」に対する避難手続きを見直す必要性を強調した。猪股氏は、「避難準備段階で福祉避難所を早期開設しないと、要援護者が避難できない状況に陥る。特に重度の障害を持つ方々の声を重く受け止める必要がある」と述べた。今後は指定されている福祉避難所の早期開設を実現するために、必要な対応を求める姿勢が重要視されるとの意見が交わされた。
環境問題に関しては、公共施設に設置されている自動販売機からペットボトルを撤廃し、プラスチック廃棄物削減を図るべきだとの提案がなされた。市の基本姿勢として、「使い捨てプラスチックの削減を進める責任がある」と強調し、各事業者に対してプラスチック以外の容器への転換を要請するべきだとの提言が行われた。
さらに、久喜市がマイボトル運動やノーレジ袋運動を奨励するための具体策も議論された。市職員による取り組み状況を説明し、マイボトル対応のウォーターサーバーの設置が求められた。このような施策は、市民の環境への意識を高めるためにも必要であるとされる。
最後に、利根保健医療圏の医療情報ネットワーク「とねっと」の加入促進状況についても疑問が呈され、市役所職員の健康を奨励する役割が求められた。