新型コロナウイルスの感染拡大を防ぐため、市議会での意見が活発に交わされている。
川辺美信氏は、PCR検査費用の助成を求めた。感染者が増加し、「第3波」との見解が強まる中で、感染を早期に把握する必要性が高いとする。厚生労働省の方針に基づき、高齢者や基礎疾患を有する人への助成が始まっている。具体的には、65歳以上や特定の疾患を持つ人が助成の対象となる。
さらに、介護従事者への支援拡大についても言及し、医療従事者や教育関係者を守るための定期的な検査実施を提案した。川辺氏は「自費検査に対する費用助成が必要」と訴えた。また、行政職員の検査実施も重要としており、公務の安全確保を強調した。
地域公共交通の充実についても意見を述べた。久喜市は3月に休止していたバスターミナルを再開したが、利用回復は厳しいとの見通しを示している。川辺氏は「元気なバス需要創出モデル事業」を通して、路線の延伸と増発を働きかけるべきだと提言した。
また、新型コロナウイルス差別禁止条例を検討するよう呼びかけた。近隣自治体において既に成立している条例に触れ、久喜市でも早期に類似の法案を制定すべきと考えている。これは、感染者や医療従事者を守るためである。さらに、若者の学びを支援するために、新たな給付型奨学金制度の創設を提案した。
最後に、久喜駅西側の公園整備についても触れ、西側の住環境を整備する必要性を訴えた。川辺氏は「地域住民にとって憩いの場が必要」と強調し、議会での具体的な検討を期待している。地方自治体としての決断が求められている時期に来ていると言えるだろう。