田中 勝氏による市政質問が行われる中、農業の活性化が重要な議題として浮き彫りになった。
農業をめぐる環境の厳しさは年々増しており、特に高齢化や担い手不足が大きな問題として浮上している。特に梨やハウスの撤去が進む中で、耕作放棄地が拡大している現実が指摘された。田中氏は「この先短年で農業は大きく変わる」と指摘し、集落の崩壊を懸念した。そこで、農業環境の変化に対する対策が求められている。
続いて、台風19号がもたらした影響についても触れられた。刈り入れを待つ田んぼへの冠水や強風による稲わらの堆積など、農業への打撃があった。このため議会では複数の対策が議論された。田中氏は、地域全体を効果的に処理した上新堀農地管理組合の活動を評価し、共同作業の重要性を訴えた。
田中氏は、農業の多面的機能についても言及した。食の確保はもちろんのこと、治水や環境保全など多岐にわたる役割が求められている。彼は、組合による共同作業がこの機能を促進するための新たな住民活動と述べたが、高齢化や担い手不足の現状では、継続が難しくなっていると強調した。また、共同作業の中で発見した小区画の脆弱さや水路、農道の近代化の必要性も指摘された。
さらに、耕作放棄地が増加する現状において、その影響が地域にもたらしている問題が提起された。特に、堆積した土砂が水路に流れ込み、住民に悪影響を及ぼすことが懸念されている。田中氏は、これに対する具体的な対策を求め、土砂除去の方法についても質問した。
加えて、歩道への土砂の堆積問題が取り上げられ、高齢者の利用を考慮した対応が望まれることも訴えられた。まず、雑草が生い茂る歩道の現状に対し、事前の土砂除去を要望するこことが求められた。
このように、農業の活性化、歩道整備、地域の利水治水対策が重要な議題として取り上げられ、市民の生活基盤を守るための議論が今後の課題となっている。特に、地域住民が協力して対策を講じることの重要性が語られ、各方面での取り組みが期待されている。