久喜市において、議会での重要な質問が取り上げられた。医療、治安、教育環境など、多岐にわたる問題について議論が行われた。
井上忠昭氏は医療問題に関し、まず済生会栗橋病院の移転問題を指摘した。移転後の影響や市との協議状況を問うとともに、今後の久喜市の対応を伺った。加えて、医療圏内での他の医療機関への影響も視野に入れ、病院移転を契機とする情報交換の重要性を強調した。市が独自にシミュレーションを行う意義についても疑問を呈し、地域医療のあり方を検討する重要性を訴えた。
再犯防止については、井上氏が具体的な計画の策定状況を確認した。埼玉県による再犯防止推進計画が令和2年に施行される予定であり、久喜市としてもそれに沿って計画を進める意向を示しているかとも確認した。その上で、様々な部署間の連携必要性や、その形についての質問を続けた。さらに、犯罪被害者支援条例についても今後の進捗と具体的な方針の明確化を求めた。
教育問題においては、学校運営の財政状況や教育現場での実情について厳しく問い直した。特に、教育活動で使う器具の劣化が生徒の技術習得に悪影響を与える事態を指摘し、全体的な改善の必要性を訴えた。障がいや怪我を持つ生徒のための学校施設の適応状況についても言及し、バリアフリーの確保が求められると訴えた。
通学路の危険性も問題視された。特に事故が発生した場所の改善意見を受け、許容基準を柔軟に運用することを提案。市内の道路標示や横断歩道の状況についても改善が求められていることが指摘された。
さらに、中央公民館に関して、市民から寄せられた意見も取り上げられた。この施設のトイレの照明や大集会室の照明位置に関する問題は、利用者にとって重要で改善が急がれると強調された。市民サービス向上につながるこの問題への早急な対応が期待される。