令和3年9月7日、久喜市議会の定例会において、市政に対する多岐にわたる質問が行われました。特に、防犯灯の設置や公共施設の長寿命化、また新型コロナウイルスに関連する保健施策など、多くの重要なテーマが取り上げられました。
まず、議員たちは鷲宮地域における防犯灯の設置について強く要望しました。市道鷲宮832号線など約2キロメートルの区間に防犯灯が1か所しかない現状に対し、議員からは「周辺には住宅もあり、安全対策が必要」などの意見が相次ぎました。市民が安全に利用できる道を確保するため、さっそく現地調査を行い、設置基準に基づいた必要な防犯灯の設置を進めることが求められました。
次に、公共施設の持続可能な利用が焦点となりました。市役所の建物、特に41年の歴史を持つ本庁舎については、老朽化に伴う問題が指摘されました。市は予防保全に軸足を置き、施設の劣化診断と長寿命化を進める必要があるとされています。特に、コンクリートの中性化がほとんど進行していないとの報告があり、市民からも「適切な管理が行われているのか」との声がありました。
また、議員は生理休暇の申請に関する問題についても言及しました。市内の生理休暇取得率が非常に低く、市職員が生理中に休暇を申請しづらい現状が指摘されました。市側は、休暇制度の周知や意識を高める取り組みを進めるとしていますが、具体的な効果は未だ不透明です。例えば、生理休暇について、職場内のエチケットをしっかり築くことが必要との意見があり、職員の心の負担を軽減する必要があるとされています。
さらに、久喜市出身のスポーツ選手の奨励に関する質問も行われました。市長は、今後トップアスリートを育成し、彼らが地域社会と交流する機会を増やす意向を示しました。また、訪問入浴サービスの助成について、重度障がい者の支援が十分に行われているか、特に入浴回数の拡充など具体的な方策に関し議論が交わされました。さらに、ドライブレコーダーの設置推進についても急務であるとの意見があり、具体的な計画を策定する必要があるとされました。
最後に、久喜市のマラソン大会の開催について議論があり、今年度の大会はコロナ禍の影響で、参加者を限定的にし、健康対策を十分に施した上で開催を予定しているとのことです。市民ランナーが安心して参加できる環境が求められています。この日の議会を通じて、多様な市民の声が反映され、市政がますます充実した方向に向かうことが期待されます。