令和3年2月26日に開催された久喜市議会では、市政に対する質問が行われ、重要なテーマが浮き彫りとなった。特に、自殺対策、交通渋滞、教育環境改善が焦点となった。
自殺対策に関する質問では、渡辺 昌代議員が先日の無理心中事件を引き合いに、自殺防止の具体策を求めた。健康・子ども未来部長の山﨑智子氏は、自殺対策計画を基にした施策の実施を約束。その中で、自殺者数は男性12名、女性6名の合計18名で、前年度比減少したことを伝えた。しかし、依然として警戒が必要との意見が相次いだ。
次に、交通渋滞の改善策について、再度渡辺議員が質問を行い、特に県道12号線の渋滞問題が取り上げられた。建設部長の齋藤光紀氏は、上清久地域の歩道整備や信号機設置について取り組みを明言。地元区長、久喜警察と共に、交通安全対策を進める方針を示した。議員からも、早急な整備と信号設置の要望が続いた。
中央幼稚園の存続についても、渡辺議員が強く訴えた。教育部長の野原隆氏は、公共施設の適正化を進めている一方で、保護者からの意見も考慮し、今後の対応を議論すると約束した。市長も頷き、今後、市民の声を反映させていく意向を示した。
喫煙所撤去の議論も白熱した。いわゆる受動喫煙防止の観点から、議員たちからは、喫煙所の見直しが求められ、環境経済部長の中村晃氏は、既存の施設の改善を約束。また、ごみ処理施設に関する質疑もあり、新たな計画策定に向けた具体的な提案が議論された。
各種の質問や意見が出される中で、さまざまな市民の声を反映させる重要性が叫ばれた。市は、今後の行政運営において、より柔軟に市民ニーズに応えられるよう、施策の見直しや新たな取り組みを進めることが期待される。