久喜市における伝統行事や教育活動の現状について、多くの議論が展開された。
新型コロナウイルスは地域の無形文化財や祭事に影響を与え、保存会に危機感をもたらす結果となっている。大谷和子氏(久喜市議会議員)によれば、全国各地の祭事が中止に追いやられたことで、担い手の確保や後継者育成が困難になっている。「久喜市も例外ではない」とし、特に3年続けて奉納が中止された地域が存在していることを指摘した。その中で、祭りの再開に向けた市の支援が不可欠であるとの見解を示している。
また、市内の教育現場では、コロナ禍により学校行事や体験活動が制限され、「できないからやらない」ではなく新しい生活様式を考える必要が強調された。大谷氏は、「隣の学校では実施している調理実習がどうして私の学校では実施できないのか」といった不満の声が上がっていることにも言及し、各校の取り組みに温度差があることが懸念される。
さらに、歩道の植込み問題についても提起された。雑木の生育や草の繁茂により景観が損なわれているという現状があり、狭い歩道スペースの確保が求められている。植込みの維持管理が費用的に難しい現状を鑑み、撤去を考慮すべきとの意見が示された。
特定外来生物に対する対策に関しても、地域の生態系を守るため市民の協力が不可欠であると分析された。オオキンケイギクやその他の生物が生態系に与える影響について、今後の取り組みが要請される中、行政の対策が注目される。