久喜市の防災対策について議論が行われた。
並木 隆一氏が中心となり、利根川や荒川の氾濫による浸水被害への対策が問われた。特に、平常時の危機管理体制についての具体策が求められた。
並木氏は、大規模災害や感染症対策に特化した職員を新たに採用する必要性を強調し、さらに利根川堤防決壊時の床上浸水被害の予測について質問を投げかけた。これに対する具体的な被害想定が求められ、特に床上浸水が発生する住宅数の把握が重要とされる。
広域避難に関する質問も多く寄せられた。どのくらいの住民が広域避難する必要があるのか、また行える避難所の数やキャパシティについての情報が求められた。防災公園の受け入れ人数や、近隣自治体との協力関係の進展も大きな焦点となった。
また、避難行動に関しても詳細に議論された。公共交通機関やバスによる避難計画の進捗状況はどうか。主に自家用車による広域避難をする住民の誘導体制がどう構築されるかが問われた。特に、要配慮者への支援体制の充実を求める声が寄せられた。
さらに、発生後の洪水被害への対策も重点的に話し合われた。大量の災害ゴミの処理や、自治体間の連携を踏まえたボランティア受け入れの体制がどのように整っているか、住居の確保に関する計画も重要視された。
議論を通じて、災害発生時の迅速な対応の重要性が改めて確認され、政府や地域の連携強化が求められる結果となった。