久喜市では公共施設の老朽化に伴う保守の遅れが話題となっている。特に排水設備や空調設備の故障が多数報告され、適切な維持補修が求められている。
猪股和雄氏(市議会議員)は、先日行われた議会で、「公共施設全体の点検と速やかな維持補修を進めるべきである」と強調しました。6月の定例会議で明らかになったところによれば、11の施設に排水設備の故障が生じ、その修理が進んでいないとされています。今年度中に補修予定の施設は8つあるものの、依然として多くの問題が残されています。
さらに、エアコンや空調設備にも同様の問題が存在し、14の施設に故障が報告されています。この内、学校給食センターを含む10の施設は早期に修理が予定されていますが、補修完了までの道のりは不透明です。市の看板施設である総合体育館でも、全体的な雨漏りが確認されるなど市民からの苦情が相次いでいます。2022年度予算で大規模改修のための設計費が計上されていましたが、必要事項に関する説明が不足していました。
特に気になるのは雨漏りの発生状況の長期放置です。雨漏りは数年前から続いていたものの、十分な対策がとられていなかったという実態が指摘されています。氏は「雨漏りはいつからか、なぜこれまで放置されたのか」と問い、市の対応を促しました。
次に、小中学校の雨漏り問題についても言及されました。雨漏りが9校で発生しており、長期間にわたって放置されてきたことは重大な問題です。特に栗橋西中学校では、体育館の雨漏りが今年度中に解消されるかが懸念されています。
さらに公共施設全体の維持管理についても、30年以上経過した老朽施設の点検が急務とされており、これに関しても猪股氏は「すべての施設を点検する考えがあるのか」と問いかけています。市はすでに一部の老朽施設に対して点検を開始していますが、全体の整備状況は依然として不明です。市民からの苦情が寄せられる中、迅速な対応が望まれています。
これらの問題は甚だ重要であり、今後の市の方針次第で、市民の生活環境にも影響が及びかねません。市はこれらの課題にどう立ち向かうか、その姿勢が問われています。