令和6年7月5日、久喜市議会の定例会が開催された。
本会議では、各委員長からの報告が行われ、多数の議案が上程されている。特に議案第12号に盛り込まれた一般会計補正予算についての質疑が注目される。議員の猪股和雄氏は、補正予算に関して、新型コロナウイルスワクチン接種後の健康被害に対する給付金の支給について質問し、詳細な情報を求めた。
健康スポーツ部長の真坂八重子氏は、過去に給付金が認定された件数や、その内訳について回答した。具体的には、現在まで5件の健康被害が認定され、障害年金と医療費が支給される見込みであることが明らかになった。これに関してさらに詳細なデータが求められ、市は患者の状況を正確に把握し、その情報を公表する方向性を持っている。
また、議案第4号にあたる国民健康保険特別会計補正予算についても、川辺美信議員が反対の意見を表明した。彼は、マイナンバーカードの普及について、現在の保険証廃止法案による実務の混乱を指摘した。この動きが医療機関の受診抑制につながる可能性がある一方で、特別療養費の問題についても懸念を示した。
加えて、老朽化した学校施設への財政措置の拡充を求める意見書が提出され、大谷和子議員は、その需要を強く訴えた。全国的にも学校づくりの在り方について考え直す必要があると強調した。
最後に、議会は各議案を次々と採決し、次回の定例会の日程についても決定された。議員たちは市民の生活や健康を守るため、今後の議論に期待を寄せている。