久喜市では、次世代に選ばれるまちを目指し、居住施策や人口増に向けた取り組みを強化している。
成田ルミ子市議は、久喜市が直面する出生率低下の現実を指摘した。2022年に生まれた子どもの数は80万人を割り込み、久喜市の合計特殊出生率も低下している。成田市議は、まず久喜市の施策について詳細と評価を求めた。 「自治体間での取り組みを参考にすべき」との考えも述べた。
岡山県奈義町の成功事例を挙げ、参加型施策の実施を促した。奈義町では、地域住民が相互に子育てを支援する仕組みが注目されており、この種の活動は久喜市の意識とも共通する。今後、地域での子育て意識を広め、人口増加に寄与するよう広報する必要がある。
また、成田市議は、子育て中の住民と事業者のマッチングも提案。奈義町が実施する草刈り事業などは、行政の効率化にも寄与しており、久喜市でも類似の施策が実現可能と示唆した。
さらに、婚姻数の低下を背景にした独自の財政支援策の導入についても言及。コロナ影響による出産の減少が懸念されているため、小規模でも新たな支援施策を模索すべきだとした。久喜市の公共施設での人前結婚式参加者の募集についても反響や目指す成果を質問した。
最後に、特別な服装で来庁したカップルに対するおもてなしの重要性も訴えた。市民に記念日を特別なものとして感じさせるよう、配慮が求められる。
続いて、久喜駅西口の安全対策について、市議は混雑問題を提起した。定期的な送迎車やバスの影響で通勤時の安全が脅かされている。特に高校生の通学時間帯には、混雑の悪化が危険を伴う。
街路樹の低木管理問題も取り上げられた。視界を遮る低木のため、市民からの手入れ案が求められる中、花壇への転用を提案した。こうした市民運動が、花と香りのまちづくり事業につながるとの期待感も寄せられた。