久喜市議会において、川辺美信氏が挙げた様々な重要な課題に対して市長の見解が求められた。
特に、東京理科大学跡地に関する市民からの要望が高い児童館、子育て支援センター、子ども図書館、保健センターに関する提案が多く見受けられた。川辺氏は、市長の答弁を引用し「これらの施設は市民の皆様の切実な要望がある」と強調した。市長は「何としても実現しなければならない」と述べ、具体的な計画についての回答を求められている。特に旧校舎棟に関しては、老朽化が進んでいるため解体後に新たな施設の建設を考慮すべきとの意見が相次いだ。
また、広域避難についても話題となり、川辺氏は、栗橋地区の広域避難訓練の実施計画を尋ね、「現実的な避難先の指定についての市の考え」を問うた。広域避難先として親戚宅を指定することは現実的ではないとの指摘もあり、より具体的な避難計画の策定が必要だとされている。市長からは「協定を締結している市町村や施設の活用が考えられる」との回答があった。
新型コロナウイルスに関しても、川辺氏は定期的なPCR検査の実施や消毒体制の強化が必要と訴えた。特に医療従事者や高齢者福祉施設職員など、感染の危険性が高い職業の人々へ検査を実施する必要があるとし、消毒隊の設立を提案した。
経済支援の継続についても触れられ、未だ収入が回復していない市民を支えるための支援策が必要だと強調された。特に、公共料金の減免制度の拡大や学校給食の無償化の提案もなされている。
最後に、本多静六記念市民の森・緑の公園における公共交通の利便性について、川辺氏は路線バスの停留所を設置すべきだと述べ、来訪者の利便性を向上させるための整備を求めた。市道沿いでの大規模な対応が求められる中、基本計画に明記することの重要性が指摘された。