久喜市議会の令和4年定例会が6月27日に開催され、市長提出議案や議員提出議案について質疑が行われた。また、一部議案に関しては追加議案が上程され、お議論が活発に展開された。
議長の柿沼繁男議員は、冒頭に出席議員が26名であることを確認し、定足数が満たされていることを述べた。議会では、議案の質疑が行われ、特に市長提出の一般会計補正予算については、田村栄子議員が液状化対策に関する家屋補償の詳細について質疑を行い、建設部長の持齋康弘氏が回答した。
田村議員は、家屋補償の対象数が720件で、その内290件が契約済みであり、補償額についても最低約7万円から最高560万円であることを明らかにした。さらに、猪股和雄議員も公共施設アセットマネジメント推進事業について質疑し、新しい複合施設に関しての見解を問う発言があった。
質疑の中では、増築の扱いや、今後の施設計画についての意見が交わされ、特に市民参加を重視する必要性が訴えられた。委員長を務める新井兼議員からは、議会運営委員会の開催状況や、議員への意見聴取の重要性についても釘を刺し、透明性が求められた。
また、岡崎克巳議員より、ゲリラ豪雨対策としての排水ポンプ設置についても言及され、建設部長がその工事が新型コロナウイルスの影響で遅れていることを報告した。ポンプ設置は令和4年11月中旬を見込んで進行中であり、急務であるとの認識が示された。
委員会での様々な意見が反映された形で、これからの午後の議会において、さらなる質疑や議案の討議が続くことが期待される。市民生活に直結する議題が多く、市議会の判断が今後の久喜市に与える影響は大きい。今後も議員たちは、市民の声を丁寧に拾い上げながら、建設的な議論を進めていく必要がある。