久喜市における地域医療や公共交通の確保が重要なテーマとして議論された。
特に済生会栗橋病院の加須市移転問題が注目を集めた。石田利春氏は、移転を受けた地域住民の「済生会栗橋病院に残ってほしい」との強い願いを背景に、現在地での医療継続に向けた選択肢を問うた。済生会病院が移転後にどのような医療支援が可能か、その基本構想案の詳細についても言及した。
また、石田氏は、医師の確保や地域医療の課題としてのベッド数の確保についても質問した。特に、利根地域保健医療・地域医療構想協議会における急性期医療の対応や、県の奨学金制度の波及効果への期待が示された。地区住民の医療アクセスを守るためには、これらの課題解決が急務との認識が強調された。
公共交通の充実も議題の一つとなった。久喜市の公共交通は町づくりの根幹であり、交通弱者対策としても重要視されている。石田氏は「一体性」が確立されているかを問うと共に、特に高齢者が交通手段としての公共交通の利便性向上を求めている点に触れた。全体の公共交通の見直しに向けた進捗状況や、デマンド交通の予約状況についても確認が求められた。
液状化対策や舗装工事の進捗についても発言があり、地元事業者の活用や工事期間のスケジュールについての質問が行われた。加えて、国民健康保険税については「高過ぎる」との懸念が寄せられ、福祉向上に向けた税引き下げの必要性が指摘された。
最後に、消費税の増税についても言及され、市は慎重な対応が求められるとの見解が示された。経済指標の悪化を背景に、増税実施の中止が必要との声が高まっている。これに対する市の対応が注視されるところである。