令和5年の会議では、久喜市の議会において重要な議題が取り上げられた。
特に注目されたのは、「済生会栗橋病院について」の議題である。議員の田村栄子氏は、同病院の加須市への移転が地域住民に与える影響について強い懸念を示した。栗橋地区の医療が手薄になることは避けられず、住民からは各科の診療所やクリニックの集合体を希望する声が上がっていると報告した。第1点として、久喜市が病院の果たしてきた役割をどのように評価しているか、移転後の医療体制について市の見解を質問した。
さらに田村氏は、加須市への移転の動機や原因についても問及した。同病院が進める支援策については、ボートピア栗橋の交付金が病院の支援に活用されている事実が挙げられ、これが久喜市にとってどのような意義を持つのか注目される。また、地域住民には病院側との会合での思いを継続的に伝え、その進捗状況を知りたいとの要望もあった。
もう一つの主題は、液状化対策後の道路舗装とその交通安全対策であった。地元住民が待ち望んでいた本舗装工事が進められ、これまでの仮舗装による騒音や振動の問題が解消されることが期待される。しかし、道路完成後の大型車による制限速度超過の恐れが指摘され、予防策が求められた。警察の意見を受け、道路面の注意喚起システムについて議論が続いている。
また、大規模災害時の自衛策の重要性も強調された。市のハザードマップを浸透させるための啓発や、避難情報のしっかりした伝達方法、地域特性を考慮した分かりやすい避難訓練の必要性が訴えられた。特に洪水時の浸水予測に関わる体制に早急に整備が求められ、マイタイムラインの作成も議題となった。
育児支援については、男性職員の育休取得を如何に促進するかについて市の考えを問う声も上がった。育児に対する理解が進む中、さらなる啓発活動が必要であるとされている。最後に広報活動に関する議論では、久喜市の広報のデザインがタウン誌と誤認されやすくなっているとの問題提起がなされた。市報の情報伝達力向上の観点から、表紙デザインが改良されるべきとの意見があった。
以上のように、久喜市議会では多様なテーマについて市民の生活を支える施策が議論され、今後の具体的な対応や改善策が期待されている。