久喜市議会は、令和3年12月定例会において、各種議案についての質疑を行い、特に市長が提出した一般会計補正予算(第9号)に関する質疑が印象的であった。
議員たちは、補正予算に含まれる大橋きよみ議員による水稲次期作支援事業の具体的な内容とその影響について活発に質問を交わし、早急な周知や申請方法など、農家に対するきめ細やかな対応を求めた。また、大橋議員は、農産物の価格下落についても指摘し、農林水産業の持続可能性を確保するための施策強化が必要であると訴えた。
また、議会運営委員長の柿沼繁男議員は、今後5年間の見通しを共有する重要性を強調し、議案審議の透明性を高める必要があると述べた。
加えて、田村栄子議員が質疑した通学路の安全対策については、実施予定の補修内容やスケジュールにも関心が寄せられた。これに対し、土木部長は具体的な補修計画やその必要性を説明し、さらなる議員・市民からの意見を受け入れる姿勢を見せた。
議案の審議終了後、議員たちは沖縄戦の戦没者に関する意見書も通過させ、未来に向けた平和の願いを込めた。その意見書では、沖縄戦における遺骨の取り扱いや今後の扱いに関する国の姿勢を求める内容が盛り込まれた。