久喜市におけるさまざまな課題が、田村栄子氏の発言を通じて明らかになった。
特に、済生会栗橋病院の移転後の医療体制の手薄さが、地域住民からの強い声として挙げられている。
病院跡地には外来診療所や一次救急の設置が求められ、田村氏は「栗橋地区の医療継続に向けて協議を行う」と市の回答を引き合いに出した。
さらに、「行政は受け身ではなく、住民ニーズに応えるべきだ」と強調した。
次に、小中学校教員の残業問題にも触れた。
田村氏は、栗橋地区での教員の月平均残業時間が50から70時間であることを示し、「事務作業の効率化をどのように進めるか」と具体的な対策を求めた。
さらに、教科担任制の導入や地域の協力を得た業務の外部委託についても言及した。
この他にも、児童や生徒の交通安全問題が議論を呼んだ。近年の交通事故増加を踏まえ、「通学路の安全確保が十分か」と疑問を呈した。
特に、「ヘルメット着用の義務化は必要である」との意見が出された。
最後に防災訓練の重要性が強調された。
近年の異常気象を踏まえ、田村氏は「実践的な訓練が必要」と語り、住民自らが考え避難行動をする訓練の重要性を指摘した。
「市内一斉の防災訓練も検討すべき」との提案が出され、参加者の幅を広げることが求められている。
これらの発言は、今後の久喜市の取り組みに重要な示唆を与える内容である。