久喜市議会は、令和元年11月29日に開催された定例会で、台風19号の影響に関する議論を進めた。特に、災害時の市民への情報発信や避難所運営の改善について多くの意見が交わされ、市民の声を真摯に受け止める姿勢が求められた。
市民部長の市川竜哉氏は、避難情報発令時に防災無線が聞こえないとの市民からの声に応え、今後の課題として受け止めていることを強調した。このことに基づき、ほかの自治体の先進事例を参考にした改善策を検討するとの意向を示した。
藤本議員は、台風19号の際に特に問題視されるべき点として、撥水機能を持つ防災ラジオの導入や高齢者への配慮が必要であることを議題に挙げた。防災無線では伝わりきれない情報を、ラジオにより避難先に送信することで、情報の受け渡しを強化することが提案された。
避難所開設に関しては、栗橋地区の栗橋北彩高校が適切に開設されるべきであるとの議論が展開された。栗橋地区は水害のリスクが高いため、特に早急な避難勧告が求められるとの認識が共有された。
公民館の衛生管理や備品の補充については、劣化が見受けられた点が指摘され、市民の利用に対する安全対策が促されることが決定された。また、骨粗しょう症の検診の状況やロタウイルスワクチンの接種状況についても確認し、今後の方針が検討されていくことが必要とされている。