近年の自然災害による影響が深刻化する中、議会で防災対策が改めて議論された。田中勝市議は、特に台風19号の教訓を引き合いに出し、市当局の初動対応の遅れに警鐘を鳴らした。彼は「避難所の開設と円滑な避難指示」において、本市が全国的にも目立った遅れを示したと述べ、安全な場所への避難の重要性を繰り返し強調した。
田中市議は、過去のローマクラブの報告に触れ、これからの成長の限界についての警告を再認識する必要があると述べた。市民の生命を守るため、今後の防災対応は重要な課題である。また、台風の影響で流された稲藁の処理に関しても、多くの要望が寄せられていることから、迅速な対応が求められる。
具体的には、「農道付近での作業中に車両が進入してくる」との問題が取り上げられ、大きなバリケードと案内看板の設置が必要であるとの意見が出された。さらには、「低い田んぼ地域の共同作業」や「公道に溜まった藁の個人処理」の問題についても考慮が必要とされている。
(仮称)菖蒲運動公園整備事業に関しては、平成31年度当初予算で管理棟建設費が計上される中、事業の進め方についての疑問が呈され、詳細な計画設計が不足している旨が指摘された。田中市議は、「いつ・どこに・どのように造るか」という具体性の欠如を批判し、予算算定の透明性を求めた。
道路行政においては、道標や歩道、街路樹の管理が問題視されている。特に交通弱者に配慮が欠けている現状が指摘され、歩道の管理状況や交通安全についての見解が問われた。また、街路樹については、枯れ木や不適切な管理が散見され、早急な対応が求められている。
最後に、空き家対策についても議論が及び、雑草などによる荒廃が進行しているため、是正の指導が必要であるとされ、市民の安全が脅かされる前に具体的な対策が求められた。田中市議は、引き続き各分野において市民の代表として議論を重ね、環境保全と行政の透明性を追求していく姿勢を示した。