久喜市、江面第一小学校改修計画とアレルギー対策について質疑

令和元年9月13日、久喜市議会は定例会を行い、市政に対する質疑が行われた。市長や市議団からは様々なテーマが取り上げられたが、中でも注目されたのは江面第一小学校に関する大規模改修計画と、アレルギー対応給食の提供方法についての質疑だ。 特に、江面第一小学校の大規模改修については、教育部長の野原隆氏が答弁に立ち、令和2年度には教室棟のトイレの洋式化、照明のLED化、さらには夏には廊下や教室の内装改修工事が行われると説明した。江面第一小学校は昭和52年に建設され、教室や廊下の老朽化が進んでおり、地域からの早急な改修要望が高まっていた。 雨漏り問題も重要な課題として取り上げられた。特に、特別教室棟の屋根や外壁の改修が急務とされ、来年度には改修計画が進む見通しが示された。一方で校舎外の学童施設については、施設の適切な改善が求められる中、保護者や地域住民の意見も考慮した上での取り組みが必要であるとされている。 さらには、アレルギー対応給食に関する質疑も活発に行われ、教育現場では卵や乳を除去した献立が提供される方針が示された。しかし、実際には代替食の提供方法について多くの課題があり、特に代替食のクオリティーが求められる中で、学校間における資源の配分や計画的な実施が求められている。 市内循環バスの改善についても言及があり、特に市民からの便益が高まるような運行体制の見直しが必要とされている。ここには公共交通等の地域アクセスの重要性が強調され、今後は地域住民のニーズを充分に反映した運行スケジュールを構築することが期待される。 また、性的マイノリティに対する施策も進行中であり、意識調査を行うことが報告され、今後市民の理解促進を図ることが目指されている。これらの施策を踏まえ、全庁を挙げて多様性に富んだ社会の実現に向けた取り組みが進められることが期待される。議会では、公文書作成や広報などでの配慮が求められ、またカラーユニバーサルデザインの導入についても言及されている。 今後の課題としては、行政と地域との連携強化や、生活環境の向上、さらには多様性を尊重した施策の具体化が求められる。市民の意見を直接受け取る場の拡充や、職員以上の啓発など、依然多くの取組が必要であり、今後の活動に期待が寄せられている。