市議会において、災害時の対応策と高齢者支援が議論されている。
山田 正義氏は、災害発生時における無人航空機(ドローン)の活用について質問した。能登半島での最近の災害を受け、市民の意識が高まっている状況を考慮し、ドローンを用いた救援活動の重要性を指摘した。彼は「市が協定している業者との内容や、情報収集以外の活用法、さらには天候による制約に対する代替手段についての具体的な検討が必要ではないか」と述べた。
さらに、山田氏は災害時のトイレ問題に言及し、トイレトレーラーの導入を提言した。「被災者の健康に直結する問題であり、今回の能登半島地震での被災地へのトイレトレーラーの派遣について、市としてどのように受け止めているか」と問いかけた。彼は、トイレトレーラーの導入が災害関連死の防止に寄与することを強調し、防災訓練や市内イベントでの利用によって市民の意識を向上させる案についても尋ねた。
さらに、高齢者の孤立や孤独を防ぐための補聴器助成についても質問をした。70歳を超えると加齢性難聴が増加し、孤立感や認知症の進行に影響を与えることを述べ、「難聴が高齢者の生活や交流にどのように影響しているか、市としてどのように考えているか」と市の考えを尋ねた。また、全国の自治体では補聴器助成が進んでいるが、自己負担の大きさから助成を行うべきとの考えを示した。
山田氏の質問は、地域の安全と住環境の改善に向けた具体的な施策を求めるものであり、市民の声を反映させた施策の実行が期待される。今後は具体的な検討や導入を行うことで、地域の安全を強化し、高齢者支援に繋がる施策が進められることが望まれている。