久喜市での市政質問において、田村栄子氏が水害時の対策について提起した。昨年の台風19号による水害は、栗橋地区住民にとって非常に深刻な経験であった。
田村氏は、避難所が水害時に非常に不足することを指摘し、広域避難を促す必要があると強調。特に、「栗橋・鷲宮地区は水深3~5mの水没が予想されている」ため、垂直避難よりも水平避難が選択肢となるべきだ。
彼女は、避難所の収容人数についても言及した。長期避難には十分ではなく、早めの広域避難が必須になると訴えている。さらに、避難所を一時避難所と考えるべきか、災害情報共有のために他の自治体との協力も求める必要があると指摘した。
また、避難時の情報発信に関しても重要性が強調された。利根川に近い栗橋地区では、早めの避難情報の発信が極めて重要であることが示され、特に無移動手段の人への情報提供が求められる。さらに、地域住民は自らの避難行動計画「マイ・タイムライン」を作成することが必要で、毎年の実習を提案した。
郎田氏は、ライフジャケットの備えについても言及。昨年の台風時には必要だったという経験を基に、各家庭から避難所へ向かう際の備蓄品としての重要性を訴言した。これらの対策には、防災の専門家も推奨している。
次に、済生会栗橋病院跡地の計画についても質問。病院側との意見交換が進んでいるが、具体的な進捗や計画が不明瞭な状態にあることを問うた。
さらに、久喜市が健幸・スポーツ都市としての宣言をした背景から、公共の公園に健康遊具を設置する必要性にも言及。特に高齢者が自身の健康維持を意識しており、身近な解決策として遊具の設置を求めている。
最後に、新型コロナウイルス感染症の対策について述べ、無症状感染者の入国が懸念されている中での市の対応を市に問うた。これら全ての質問は、市民の安全確保、健康促進、さらには感染症対策に向けた具体的な行動を促すものである。