久喜市議会での園部茂雄議員の提言は多岐にわたる重要なテーマを取り上げた。特に消防団員の確保と処遇改善は、地域の安全を支えるために深刻な課題とされている。
全国的に消防団員の成り手不足が問題視されており、団員の高齢化も顕著となっている。園部議員は新入団者を確保するための施策を提案し、「運転免許証取得補助制度の創設」や「応援加盟店の充実」が必要だと強調した。
さらに、消防団員の健康診断が令和5年度に廃止されたことに対しても復活を求めた。これにより、消防団としての活動を支える環境の構築が求められている。加えて、消防団員の報酬改善も急務とされており、「処遇を見直すべきだ」と述べた。
教育・保育現場のデジタル化についても提案され、園部議員は「集金業務に電子決済を導入するべき」と述べた。教職員の負担軽減を目指し、「保護者が電子決済で支払える仕組み」を提案し、私立・公立の協力が必要であるとした。
また、空き家問題に関しては、久喜市の空き家対策計画の策定後も増加が続く現状を踏まえ、空き家の有効活用を求める声が上がった。「譲渡所得に関する税制改正の周知徹底」が必要だと訴え、特に3年以上放置された建物の再利用促進が重要であるとの意見も述べている。
最後に、ケアラー支援条例の必要性についても言及し、久喜市においても積極的な取り組みが求められている。園部議員は、社会の変化に応じた制度作りが地域の支援を強化するとして、多くの自治体での事例を紹介した。
このように、園部議員は市民生活を支えるための基盤整備を主張し、議会の場で具体的な施策を提起したことが際立った会議となった。