久喜市議会において、主に防災行政とマラソンイベントに関する意見が交わされた。
宮崎亜希氏は、防災行政無線の聞こえにくさが、特に高齢者にとっての課題であると指摘した。夕方から夜にかけて、テレビの音量が大きい家庭や耳の遠い高齢者にとって、無線の内容が伝わらない実態がある。彼は、「メール配信サービスの利用が難しい高齢者に向け、地域の集会での案内を強化すべき」と提案した。また、市役所の職員がマイナンバーカードの申請支援を行う際に、同様の支援を行う体制の構築が必要だと述べた。
次に、ペデストリアンデッキの老朽化問題が取り上げられた。デッキの老朽化が進行し、コンクリート片の落下や錆の発生があったため、市民からの不安の声が多数寄せられている。このことに関し、宮崎氏は専門業者との契約期間切れに伴う修繕工事の完了時期について明確な回答を求めた。工事が終わるまで、久喜提燈まつり等の行事中のデッキの使用を控えるべきだとの意見を示した。
さらに、フルマラソンの開催計画についても提言がなされ、市内で行われるマラソンの目的や開催理由について疑問が呈された。特に「県内唯一のフルマラソンの開催」という計画が、さいたま市のフルマラソン開催により無効になった状況を指摘し、一貫性のない市の方針に対する考えを問うた。宮崎氏は、今後のランニングブームの可能性について懐疑的であり、久喜市がフルマラソンの開催を目指す必要があるかどうか、再考を促す発言があった。