久喜市のワクチン接種状況に関して問題提起がなされ、議論が深まった。
猪股和雄氏(議員)が明らかにしたところによれば、久喜市のワクチン接種は県平均から見ると極端に遅れている。その理由として、高齢者に必要なワクチン量の分配を早期に求めなかった点が挙げられる。また、市長はこの現状をどう考えているか、接種体制をどのように改善していくかを問われた。
さらに、予約受付の混乱についても言及があった。特に、5月10日の予約では、電話がつながらずにあきらめた市民が多かったにもかかわらず、実際には予約枠が余っていたことが問題視されている。市民からの不信を招いたこの現象について、どのように分析しているかが問われた。
予約受付の方法についても批判が集まった。特に、他市のような工夫をせず、単純に「早い者勝ち」の方式を用いたことが混乱の要因とされている。今後、予約受付をスムーズに進めるための改善策が求められた。
具体的なワクチン分配計画も問われる中で、久喜市へのワクチン分配量や個別接種の体制について明確な見通しが必要とされている。特に、7月以降の見通しや、高齢者の接種状況がどうなるかが食い違っていることが問題視されている。
さらに、新型コロナウイルス陽性者や自宅療養者への支援体制の強化が求められている。特に一人暮らしの人々への窓口設置や支援物資の提供など、具体的な方針が必要とされている。
加えて、公共施設計画に基づく市立障害者施設の民間譲渡計画が、住民の意向を無視して進められていることに対し、猪股氏は慎重な見直しを求めている。特に、多くの障害者が利用している施設のサービス内容が変わる可能性についての見解が問われた。
最後に、2050年の二酸化炭素排出実質ゼロに向けての取り組みが話題に上り、2030年の温室効果ガス排出量削減目標をどう具体化するか、また施策の拡充が必要とされていることが指摘された。