久喜市議会での重要な議題が取り上げられた。
特に本多静六博士の顕彰に関する提案が注目を集めた。榎本英明議員は、久喜市が進めている(仮称)本多静六記念市民の森・緑の公園整備において、同博士を埼玉県の偉人に推薦する考えを示した。
この整備事業は市の発展に寄与するものとされ、エリアの中心都市としての位置付けを強調した。榎本議員は、埼玉三偉人にはそれぞれ記念館が存在しており、偉人推薦には本多静六博士顕彰記念館の設置が必要と指摘した。
議会ではこの記念館の設置方針について質問が飛び交い、「本多静六博士を顕彰する会」との協議の進捗状況についても疑問が呈された。一方で、日比谷公園の樹木との関連性も含め、植樹の進展状況についても議論が挙がった。
さらに、久喜市の中学校における休日の部活動の地域移行についても活発な議論が展開された。榎本議員は令和8年度からの部活動改革の基本方針について詳しく質問した。具体的には、教員指導から地域クラブ活動への移行をどう進めていくのかという点が焦点となり、部活動の現状や課題に関する認識を求めた。
議員は新たな指導者の募集方法や、部活動の移行後に発生する可能性のある不安要素についても言及した。参加費の徴収や指導者の人数についても関心が寄せられ、教育委員会の具体的な対応策が問われた。この改革に対する懸念は多く、特に指導者不足や保護者の不安が強調された。
「生徒が主役の部活動改革」とのスローガンに対しては、実際の実施状況や測定方法も含め、多くの疑念が浮上している。教育長のスローガンには賛同の声もあるが、実際の教育環境での実現可能性を危惧する声も少なくない。