久喜市の議会において、教育や行政手続きに関する重要な提案がなされた。
貴志 信智市議は、 GIGA スクール構想に関連し、教育現場での大型提示装置の整備計画を明確にする必要性を強調した。文部科学省が発表した環境整備5か年計画に基づく整備の重要性を述べ、現在の計画策定状況や整備方針について市の見解を求めた。具体的には、普通教室に1台、特別教室用には6台の大型提示装置が必要であると指摘し、これに必要な経費に対する地方財政措置を考慮する必要があるとの考えを示した。
また、新型コロナウイルスに関する情報発信の持続可能性についても触れた。現在の迅速な情報発信体制は都市課の職員に負担をかけていると言及し、業務の効率化を図るためには、情報発信を正規の勤務時間内に制限することも検討するべきとの意見を述べた。情報発信が速報性を持つ必要はなくなったとも指摘し、業務の持続可能性を重視する姿勢が求められている。
行政手続きにおける押印の見直しについても発言した。貴志氏は、「骨太方針2020」に基づく制度慣行の見直しの一環として、押印の必要性を再評価することが重要であると述べた。特に無意味な押印を減らす方向性を明確にするよう求めた。前橋市が進めている調査事例を挙げ、久喜市でも同様の見直しを行うべきとした。
最後に、公共施設の予約システムの利便性向上にも言及した。現在、施設により利用日当日のインターネット予約ができない状況について疑問を呈し、全ての施設で当日予約が可能になることが理想的だと強調した。これにより市民の利便性向上に寄与することが期待される。
今後の久喜市は、これらの提案を真摯に受け止め、より効率的で市民に寄り添った行政運営を検討することが求められている。