久喜市において、市民の生活基盤である医療や公共交通の確保が重要な議題として浮上した。
会議では、済生会栗橋病院から秋谷病院への円滑な医療継続に関する質問が取り上げられた。石田利春氏は、移転に伴う市民の不安を指摘し、医療機関への交通手段の確保を求めた。市民は今後の受診に対し、医療機関へのアクセス確保に対する疑問を持っている。さらに、同氏は必要な財政支援についても言及した。
公共交通の利便性の向上に関する議論も行われた。市内循環バスやデマンド交通の利用料金の値上げとその理由が検討され、石田氏は特別交付税への影響を強調した。また、利用促進の施策や高齢者に優しい交通手段の提案も行われた。コロナ禍で生活が厳しくなる中で、配慮が必要であるとの意見も出た。
さらに、大規模水害に対応するための広域避難計画の実効性を高める取り組みが求められた。利根川の氾濫によるリスクを踏まえ、市は早期避難を促進するための具体的な対策を示すべきとする意見が相次いだ。特に、栗橋・鷲宮地区における避難の体制について議論が行われ、避難者の数の把握が欠かせないとの指摘があった。
交通安全対策も重要な議題となった。市道の交通事故を防ぐための施策が強調され、具体的にはカーブミラーの位置変更や交通標識の設置が提案された。市民が安心して通行できる環境づくりが求められる中で、既存の問題点に対する早急な対応が望まれている。
最後に、公共施設の個別施設計画に関して、市民意向の反映が重要であるとの指摘があり、今後の具体的な検討事項やスケジュールについてさらなる議論が必要であることが示された。市の施策に対して、市民の期待とニーズが反映されることが求められている。