久喜市議会では、幼児教育・保育の無償化、台風19号の対応などが主要議題に挙がった。
渡辺昌代氏は幼児教育・保育の無償化における課題を指摘し、具体的な質問を行った。無償化の対象である保育サービスの認定状況、待機児童の予想、給食費の取り扱いについて検討する必要があると述べた。特に、「認可外保育施設が指導監督基準を満たさない状態での無償化は危険」との意見が出た。
さらには、台風19号の対応に関しても質問が集中した。渡辺氏は、利根川の氾濫危険水位を超えたことを踏まえ、水害対策の強化が求められると主張。避難所の指定基準や職員配置の見直しの必要性を提起。「全市民が避難する際、限られた避難所では対応が困難になる可能性がある」と警鐘を鳴らした。
偕楽荘で行われた避難訓練も報告され、利用者や職員の意見が交わされた。訓練は初めての試みであったが、利用者の安全を確保するために重要なステップであったと評価された。今後、同様の取り組みを他の福祉施設にも広げるべきであるとの意見が集まった。
また、清久工業団地周辺の緑地帯管理の見直しも提案された。草の繁茂が進み、景観や安全性に影響を及ぼしていることが指摘され、改善が急務とされた。特に「立木の管理が不十分で、作業による傷が目立つ」ことに対する責任を問う声が上がった。
最後に、環境経済部の組織見直しや公民館の洋式化についても討論された。組織の再編成を求める意見や、高齢者の利用を考慮した公民館トイレの洋式化要求がなされ、地域の利便性向上が期待されている。それぞれの課題に市がどのように対処するのかが焦点となっている。