丹野 郁夫氏が市政に関する問題提起を行った。
主なテーマは、行政手続きの一元化や空家対策、教育環境の向上など多岐にわたる。特に、ワンストップ行政の実現については、少子高齢化や市民ニーズの多様化を背景に、行政窓口の効率化が急務であると強調した。
まず、ワンストップ行政の実現に向けた取り組みが求められた。丹野氏は、ライフイベントごとの手続きの簡素化に関する現状と課題について質問を行い、各種手続きが市民にとってわかりやすくなることが必要だと述べた。さらに、行政手続きの手順を市のホームページなどで分かりやすく周知することや、的確な案内ができる人材の育成が重要であるとした。
次に、空家対策について議論が交わされた。市は昨年度から空家問題に積極的に取り組んでおり、今後の「久喜市空家等対策計画」の策定が期待される。丹野氏は、空家等対策庁内会議や協議会の具体的な議論や今後の展望について詳細な報告を求めた。また、管理不全の空き家について、近隣住民への危害が生じる状況では市が権限を行使すべきだと強調した。
さらに、教育環境の改善として「置き勉」の推進についても質問がなされた。猛暑の影響を受ける中、登下校の際の生徒の負担軽減を図るため、置き勉の導入が必要だとし、各学校での対応状況を確認した。特に、自転車通学の範囲拡大についても言及し、さらなる配慮が求められるとした。
最後に、学校体育館へのエアコン設置については、市長がその重要性を認識していると述べた。丹野氏は、生命に関わる環境改善の必要性を訴え、速やかな決断を求めた。このような多岐にわたる市政に対する提案がなされ、今後の進展が望まれる。