令和元年9月10日、加須市議会定例会が開かれ、森本寿子議員をはじめとした議員が市政に対する一般質問を行った。主に教育政策や安全対策に関する議論が展開された。
特に注目されたのは、部活動の運営方針についてである。教師の長時間労働が問題視される中、加須市では平日1日と週末1日の休養日を設け、活動時間の短縮を図るという新たな方針を策定した。杉田勝君(学校教育部長)は、「活動時間の管理を厳しくし、指導教員の負担軽減を進めている」と述べ、今後の徹底を約束した。
また、教育相談サポートブックの必要性も取り上げられた。保護者の不安を軽減するため、越谷市の教育相談ブックに見られるような具体的なハンドブックの作成が望まれている。この提案に対して、渡邉義昭教育長は「保護者の思いを受け止め、教育相談を充実させる方向で考えていく」と述べ、引き続き協議していく姿勢を示した。
加須市では、マイナンバーカードの普及促進についても話題に上った。高橋宏晃君(総合政策部長)は、「国が進めるポイント制度や健康保険証としての利用拡大を機に、カード取得を促進していく。より多くの市民が利用するための広報活動を強化する」との考えを表明した。
さらに、交通安全に関する質問が続いた。議員の質問に対し、杉田教育長は「通学路の安全対策は重要であり、全小・中学校で学校安全計画を策定し、改良を進めている」と説明した。特に、通学路の点検・改善の結果は、事故防止に寄与しているという。
議会では、地元の教育と歴史を支えるための施策や今後の取り組みについても積極的に議論され、地域社会全体の安全と発展が協議された。議員たちは、特に子どもたちの命を守る施策の強化を訴え、それぞれの施策の実施状況を常に追跡していく必要性を強調した。