令和6年第2回加須市議会定例会が開催され、数件の重要議案が審議されました。
今回の会議では、特に「令和6年度加須市一般会計補正予算」について多くの意見が交わされました。森本寿子議員(公明党)は、この予算案をもとに進められるがん患者ウェルビーイング支援事業の詳細について質問を行いました。具体的には、がん患者へのウィッグ購入費用や乳房補整具の助成について、助成額1万円が適切かという問題提起をし、これに対し松永勝也健康スポーツ部長が、県の基準や実績を踏まえた少額さを説明しました。
また、別の議題として、スクールサポートスタッフの配置についても話し合われました。及川和子議員は、この制度の重要性を指摘し、中学校へのスタッフ配置の拡大を求めました。また、特定教育・保育施設における運営基準に関しては、デジタル化の重要性が強調され、個人情報保護の懸念の中、どのように情報が管理されるかが論じられました。
一方で、地中障害物の発見による工事の遅延についても議論されました。増田英二都市整備部長は、学校の安全を優先しつつ、工事を進める姿勢を示しました。しかし、延長された工期が児童の学びに影響を及ぼさないよう対策を講じる重要性も訴えられました。これらの議論を通じて、加須市のコミュニティのニーズに対する意識が高まっていることが垣間見えました。
最後に、定額減税や国民健康保険税の改正案も取り上げられ、市民への負担軽減とその影響について多くの質疑が行われました。特に、及川和子議員は、国保税の増税を受けての市民からの問い合わせ対応の重要性を強調し、必要な支援が届けられるよう訴えました。