加須市は令和元年第1回定例会の中で、市民生活に直結する様々な問題が提起された。
特に認識されたのは、合併10周年を迎えた加須市の人口減少や地域活性化の問題である。
及川和子議員が、この10年間の人口推移について数値を示しながら危機感を訴えた。
例えば、合併時の人口は117,507人で、今は113,174人と4,333人の減少を記録したという。
北川辺地域の11.9%の減少率は特に問題視され、地域住民の不安の声も聞かれる。
続いて、コミュニティバス「かぞ絆号」についても議論が行われた。
高齢者の移動手段として重要な役割を果たしているが、利便性の点で改善が求められる意見が多かった。
市長は、循環バスの運行改善を進めていくとし、地域住民の声を大切にすると述べた。
また、公共工事の透明性と建設労働者の人権についても意見が集まり、賃金や社会保険未加入業者の問題が取り上げられた。
近年、外国人労働者の増加が見られる中で、その労働条件も問題視されており、法令遵守が求められる。
さらには、加須市の学校におけるICT環境の整備状況や、特別障害者手当の支給状況についても言及された。
市は、ICT環境の向上に取り組んでいるが、もっと多くの経費を投じていくべきとの声もある。
最後に、トイレの洋式化についても話が及んだが、加須市としては、今後の整備計画を基に、洋式化率を50%以上にする目標を持って、具体的な取り組みを進めていく方針である。