加須市議会の令和3年第4回定例会が12月1日に開催された。
この日は市政に対する一般質問が行われ、さまざまな重要な議題が取り上げられた。特に、教育の現状と学力の向上に関する質疑が活発に行われ、竹内政雄議員が埼玉県の学力調査についてのデータを引用しながら加須市の教育の課題を指摘した。竹内議員は加須市が全国学力調査で不利な結果を出し続けていることに強い懸念を示し、具体的な数値を挙げて市の教育施策を問いただした。主に中学校の数学や英語の成績が課題であるとし、特に図形や記述式問題に対する取り組みが必要であると指摘した。
また、学校教育部長の中里孝君は、学力向上のための具体的な施策として県の教育委員会との連携を挙げ、定期的な研修や授業改善に向けた取り組みを行なっていると報告した。研修を通して教師の指導力を向上させ、子どもたちの学びに対する意欲を高める教育環境の整備に努めると強調した。
次に、一人暮らし高齢者や高齢化率についての議論もなされ、齋藤一夫福祉部長は、加須地区におけるひとり暮らし高齢者の現状を報告した。調査によれば過去5年間で高齢者世帯は増加しており、特に、高齢化率が時間を経て上昇していることが示された。これは急速な高齢化の進行を反映しており、今後の福祉施策への影響が懸念される。
さらに、災害時における電気自動車活用についても言及され、小泉雅広こども局長は、自動車販売業者との協定を締結し、避難所における電源供給の体制を構築する重要性について説明を行った。災害時に電動車を活用することで、避難所の電力計画が大いに改善されるとの見解を示した。