令和2年第3回加須市議会定例会が9月10日、加須市の市役所で開催され、様々な議題が議論された。
議題の中で特に注目されたのは、高齢者や障がい者に対する支援策や、市政全般に対する一般質問であった。特に、災害時要援護者名簿の登録状況が重要視され、その中で自主防災組織との連携が強調された。
加須市では、災害発生時に自力で避難が難しい高齢者や障がい者を支援するため、要援護者名簿を作成している。この登録者の中には、自治会未加入者も多く、特に防災ラジオの保有率が低いことが指摘された。これに対し、自治会への登録促進や、防災ラジオの普及策を一層強化することが必要だとされている。
さらに、予防接種の促進についても議論され、高齢者相談センターの運営が取り上げられた。市長は、地域の高齢者が安心して暮らせるよう、支援策を強化すると述べ、今後の方針を示唆した。
また、特定の疾病に対する医療支援として、子宮頸がんワクチン接種の必要性が改めて強調された。接種者数が減少している現状を受け、正確な情報提供が重要であり、個別通知による周知を行う必要があるとの意見もあった。
最後に、市道128号線の整備状況や五差路交差点における交通渋滞の解消策についても報告され、早期の整備に向けた取り組みが必要だとの考えが示された。これにより、市全体の交通の流れを改善し、市民の生活環境の向上を図ることが個々の議員から求められた。